私の生まれて初めての通訳体験

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英語、通訳
Marilyn

元会議通訳者です。最初の1,2年は各種の翻訳をしました。同時通訳者としての主な領域は、製造業全般、通信、ITの分野です。これまでに携わった業種は多岐に渡っており,、各国の文化、政治関係、医療関係などもあります。

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元会議通訳者です。最初の1,2年は各種の翻訳をしました。同時通訳者としての主な領域は、製造業全般、通信、ITの分野です。これまでに携わった業種は多岐に渡っており,、各国の文化、政治関係、医療関係などもあります。

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私の人生で、最も怖かった通訳の現場

もう随分昔のことになりますが、私が生まれて初めて通訳者として仕事をしたのは、私が自宅にいながら、ひとりで英語を学習し始めた約3年後、「やはりどこかで、他の人達に混じって英語をブラッシュアップしなければ!」と英会話学校に行くことに決め、更にその約1年後に、そのクラスのひとりの生徒に誘われて、いわゆる通訳者養成所に通い始めたのがきっかけでした。

当日、恐る恐る向かった現場

そこには、10数人の生徒がいて、通訳する方法を学んでいたのですが、そのクラスの先生が、 ある時「○○さん(私のこと)、ちょっと、お仕事をしてみない?」 と言ってくださった時、私は何をどうすればいいのかも分からなかったのですが、   このチャンスを逃してはいけない!と咄嗟に判断したのでしょう、思わず「はい」と答えていました。                  で、その仕事の当日、こわごわ出かけて行ったのが、私の人生で初めての通訳の仕事でした。

その仕事は、いわゆる発展途上国から、日本の会社運営や産業の発展のしかたなど、(当時、日本は世界中の憧れでした)日本がどのようにして今日(こんにち)の発展を築き上げてきたのかを勉強するために日本にやってきた人達が生徒で、講師の先生は、各方面から集められてきた、いわゆる重鎮の人達。毎日、このひとりが先生となって、各国からやってきた生徒達に講義をするクラスでした。

私には予め講義の台本が渡されていたので、自宅で何度も何度も何度も、講義の台本を英訳して予習して行きました。                                                                      で、当日、授業が始まり、先生(講師)の授業が2時間ほどあって、私はその講師の先生の話すことを英語に訳していきました。                                                          ここまでは比較的順調だったのですが、その後、質疑応答の時間になり、「なにか質問はありませんか?」と聞くと、クラスにいる10数人の生徒達の手が一斉にあがり、指名される前に口々に何かしゃべり始めたのです。

当時、私は状況を全く把握できなくて固まってしまいました。指名された人だけが発言するというルールは世界共通のルールではなかったようなのです。                          何人もの生徒が口々に、それも、とても英語とは思えないような不思議な発音で話し始めたのです。(私には、みんなが怒鳴っているように聞こえました)                                     で、私がどうにか理解できたことを通訳していると、その通訳の途中でも、再び別の生徒(達)が口々に話し始めたのです。

これは英語なの?それともフランス語なの?

私は、このような混とんとした状況に遭遇したこともなければ、彼らの話す言葉が、今まで聞いたことのないような発音なので、私は頭の中で(これは英語なの?えっ!?フランス語?)とか、余計なことを考えながら、 どうにかこうにか通訳らしきことをしました。                  更に、最も恐怖だったのは、まだ私の通訳が終わらないうちに、別の生徒達が、私の通訳を聞かずに、別の質問を投げかけてくるというカオスな状況でした。

私は半分パニックになりながらも、聞き取れたことや理解できたことを通訳し続けて講義の時間が終了しました。

このあと、どうにかクラスが終わって、講師の先生と私がコーヒーショップでコーヒーを飲んでいた時、(これは、講師の先生達のいつもの習慣らしいです。先生に誘われて入ったのです。)先生が「いやぁ、驚いたろう?いつもこんな調子なんだよ。彼らには日本の産業を勉強する前に、まずマナーを覚えてもらわなければいけないな。」と話されているのを、私は気もそぞろに聞いていました。

後で分かったことですが(ま、でも、教室に入った時点で、顔を見てうすうす気がついてはいましたが)、彼らは主にアフリカ出身の人達で、彼らの第一外国語は主にフランス語だそうなのです。つまり、フランス語交じりのガーナ語、フランス語交じりのケニア語、、、というわけなのでした。     英日の通訳者になるつもりだからと言って、アメリカとイギリスの英語を勉強しておけば事足りるとは思ってはいませんでしたが、ここまで聞き取りにくい発音の英語に初日からぶつかるとは!

で、後日、通訳クラスに出席した時、クラスの先生が「大変だったでしょ?良くやっていたと聞きましたよ。」と言ってくださいましたが、私は、当日の記憶をすっかり忘れてしまうくらい緊張した一日だったのです。                                     「先生もひとが悪い。もう少し詳しい事前情報をくだされば、」と思いましたが、しばらくあとで(こういう予想外な状況に出くわすのが、この仕事なんだ!)と思い(知らされ)ました。                   ああ、しんどかった!、、、(何故か関西弁)

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