白内障手術の後、私が気づいた大事なこと

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暮らしのあれこれ
Marilyn

元会議通訳者です。最初の1,2年は各種の翻訳をしました。同時通訳者としての主な領域は、製造業全般、通信、ITの分野です。これまでに携わった業種は多岐に渡っており,、各国の文化、政治関係、医療関係などもあります。

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白内障手術のあと、夫の顔を見て思ったこと

先日、白内障手術を受けた事は、別の記事でお伝えしましたが、実は、私の人生観(というと大げさに聞こえるかも知れませんが、)そして私の生活や人生が大きく変わることがあったのです。       これまでのド近眼が治り、メガネもコンタクトレンズも付けていないのに、人の顔が良く見えるようになって、その人がどんな事を考えているのか、どんな気持ちでいるのかが、良く分かるようになったのです。ずっと昔、夫のことを細やかな心の持ち主だなと思っていましたが、長年一緒に暮らしているうちに、(この人はぶっきらぼうな人なんだわ)と思うようになってきてました。あまり意見を言わないし、感情を表に出さないし、ものごとをあんまり考えていない人のように見えていたのです。

見えていなかったのは私だった!

良く見えるようになった視力で夫を見たら、昔感じていたあの表情が、今もそのまま残っているように見えたのです。しかし、そんな事は夫に告げませんでした。伝えたら、かえって気を使わせてしまうと思ったからです。でも、それからというもの、私の夫への接し方が少し変わってきたようなのです。白内障手術をして、世界は明るくはっきりと見えるようになりました。でも、私にとって一番大きかったのは、見える景色の変化ではありませんでした。人の顔が見えるようになったこと、人の感情をくみ取れるようになったこと。それが私にとって一番大きな出来事だったのかも知れません。

手術後の数日後、スーパーで気づいた大事なこと

手術後の検査をした日の帰り道、近所のスーパーに寄りました。買い物を済ませてレジに並んでいた時、夫が財布の中をごそごそ探していて、なかなかお金を出す気配がありません。その時、私はレジの店員さんの顔を見て、思わずこう言っていました。「つい最近までクレジットカードを使っていたのですが、何度か不正使用されたことあって、このあいだから現金で支払うようにしたんです」   特に説明するようなことでもなかったのでしょうが、なんとなく、こんな言葉が出てしまいました。 買い物を済ませて車に乗った時、夫が私に聞いてきました。「どうしてあんなこと言ったの?」私は、「店員さんが、ちょっと不思議そうな顔をして貴方を見てたから」すると、夫は、「そんなこと、今まで言ったことないのに、、、」                                  その時、私が感じたのは、「あれ?」。今まで私は、こういう事に気づくことがあったんだろうか?それまで私は、非常に長い間、ド近眼でした。度の強いメガネとコンタクトレンズを付けても、人と話す時に見えるのは、相手の顔の向き。相手の表情を良く観察するなんてこと全くありませんでした。相手の顔の向きをなんとなく見て、話しをしていただけでした。でも、今は違うのです!その人が何を思っているのか、何を感じているのか、自然に伝わってくるのです。

その時、ふと頭に浮かんだ思いがありました。「今まで私、いったい何を見てきたんだろう?」  白内障の手術後、見ている世界がぱっと明るくなりました。でも私にとって一番大きな変化は、                        景色や風景ではありません。人の顔が良く見えるようになったこと。              それが、私には一番大きな出来事だったような気がします。

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