社会人になってから、もう一度英語を学び直そうと思った時、最初に立ちはだかるのは「独学の壁」かもしれません。 時間も限られており、周囲に英語を話す人もいない中で、「このやり方で合っているのだろうか?」「本当に身につくのだろうか?」と、不安になるのは当然のこと。 この記事では、社会人の私が英語を独学で始めた私自身の経験も交えながら、初心者が最初に感じる悩みやつまづき、そしてその乗り越え方や教材の選び方についてもお話ししていきたいと思います。 英語学習を始めたばかりの人に、少しでもヒントや励ましを届けられたら嬉しいです。
はじめに ー 30歳間近で英語を始めた私だから言えること
社会人になってから、ふと「英語を勉強してみようかな?」と思ったことはありませんか?
仕事の幅を広げたい、海外旅行をもっと楽しみたい、洋画を字幕なしで見てみたい、、、 動機は人それぞれですが、いざ始めようとすると、思いのほか「最初の一歩」が重たく感じるものですよね。
私自身、もうすぐ30歳になろうとしていた時に、独学で英語の勉強を始めました。 その後はありがたいことに会議通訳者として長年仕事をさせていただきましたが、最初の数年は本当に手探りの毎日でした。英語初心者が社会人として独学を始めることがどれほど大変なことか、 私は、身に染みて知っています。
私が初めてのブログに書く初回記事は、そんな私の経験と、今の初心者さんが感じるであろう「最初の不安」に焦点を当てて、少しでも学習のヒントになるようなことを書いていきたいと思っています。
英語初心者にとって、独学はなぜこんなに大変なのか?
社会人が英語を独学で学ぼうとすると、まず最初にぶつかるのが「情報の多さ」と「時間のなさ」だと思います。
私が英語を始めた頃も、教材や勉強法に関する情報があり過ぎて右往左往していました。「どれがいいんだろう?」「もっと効率的なやり方があるのかもしれない」、、、そうやってより良い勉強法ばかり探していて、気がつけば時間ばかり過ぎていたということがよくありました。
特に独学の場合、自分で「学習環境」を整える必要がありますよね。留学をすれば毎日英語に触れていることができますが、日本にいながら独学で学んでいこうとすれば、英語に接する時間を自分で捻出しなければなりません。
実は、これが、地味に大変なんです。
私は最初、とにかく「勉強するぞ」と意気込みだけはあったのですが、他にすることがあると勉強を後回しにしてしまう。毎日1時間だけ机に向かっていても、英語はなかなか身につくものではありませんでした。
「英語初心者から抜け出す」ために私がやったこと
私が初心者から抜け出すために、まず最初に取り組んだのは、次の2つの方法だけでした。
1 文法書1冊をしっかりと頭に入れること
2 常に頭の中で英語を話すクセをつけること
文法書については、あれこれ手を出さずに、まずは1冊をじっくりと読む。 また、完璧に覚え込むのではなく、「あ、こういう仕組みになっているんだ」と感覚的に理解することを目標にしました。
また、通勤中やショッピング中など、「あ、この言葉、英語では何て言うんだろう?」と考えるクセをつけるようにしていました。 「今、バスが来た」なら、「The bus is coming.」 「お釣り、いりません」な.ら、「Keep the change」 こんな簡単な言葉や文章から始めました。
そして頭の中で何度も何度も英語を話しているうちに、徐々に、ですが、「英語モード」が自然に出てくるようになってきました。
英語を続けるコツは、「好き」を味方につけること
英語の学習は、とにかく「続ける」ことが大切です。 このことはもう、恐らくすべての学習者が口を揃えて言うことですが、実際に「続けること」が一番難しいことなのですよね。
私も、何度「もうやめようかな?」と思ったことか、、、 でも、結局辞めなかったのは、私の「好き」を学習に取り入れていたからだと思います。
私の場合、それはアガサ・クリスティのミステリー小説でした。辞書を引かずに、ただ物語を楽しむ。この繰り返しで、英語に触れる時間が自然と増えていったのです。
また、当時流行っていた海外ドラマを字幕なして見たい、という小さな願望もモチベーションになっていました。
苦手なことを無理やりやるよりも、自分が「ちょっと楽しいな」と思えるものを取り入れた方が、ずっと長続きするものです。
自分に合わない勉強法は、思い切ってやめてみる
英語の勉強をしていて「つらい」「やめたい」と感じた時は、たいていその学習法が自分に合ってないことが多いのです。
たとえば、書いて覚えるのが嫌いな人が、毎日ノートに何十個も単語を書き写すことをしていたら、それは苦痛ですよね? あるいは、机に向かって文法の問題ばかり解いていても、飽きてしまう人もいることでしょう。
そんな時は、勇気を出して「やめてみる」ことも大事なことです。 勉強法を変えるだけで、英語学習そのものを辞めるわけではありませんから。
「私は文法よりも、音で覚える方が好きみたい」 「アプリのゲーム感覚が私にはちょうどいい」 「とにかく毎日5分だけ、英語の動画を見る」 自分にとって心地良い方法を見つけて、それを続けていくのが一番です!
英語は「やる気」ではなく「習慣」で身につく
英語は、「やる気がある日だけやる」では、なかなか伸びません。 それよりも、むしろ「やる気がない日でも、少しだけやる」ことが、後々大きな差を生んでいきます。
毎日、英語の学習を完璧にやらなくてもいいんです。5分でも10分でも、英語に触れること。 それが習慣になっていきます。
そして、何かひとつでもやれた日は、ちゃんと自分を褒めてあげてください。 「今日は、文法1項目だけできた」 「今日はYoutubeを5分聞いただけだけと、まあ、良し!とするか」 こんな風に、小さな達成を重ねていくことが、長く続けるコツだと思います。
最後に:英語は、社会人でもちゃんと身につく
英語を独学で学び続けるのは、決して楽なことではありません。
特に社会人は時間も限られているので、「こんなことで本当に上達できるのだろうか?」と不安になることも多いです。
でも、大丈夫ですよ!
英語は、努力した分、ちゃんと応えてくれる言語です。 しかも、そのリターンは非常に大きいです。
私の場合、30歳間近になった頃に始めましたが、道は開けました。 必要なのは、「自分に合った方法で」「無理せず続ける」ことだけ。
独学でも、社会人でも、英語はきっと身につきます。 どうか、今日も、ほんの少しだけでも英語に触れてみてください。
応援しています!!!
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