はじめまして！　私の最初のブログに来て下さってありがとうございます。

私は３０歳を目前に、突然思い立って英語の勉強を始めました。当時は英語を話した経験など全くありませんでしたが、ただ一旦始めると一心不乱になる私の性格からか、これは良い！と思った勉強法をひたすら続けてきたら、最終的に国際会議の同時通訳者になり、以来およそ３０年間通訳として働いてきました。

このブログでは、このような私の経験を踏まえ、英語を学ぶコツや習慣化する方法、そして同時通訳者の仕事の舞台裏までを、少しずつお伝えしていきたいと考えています。今更英語なんて無理かも、、、と考えている方にこそ読んで頂きたいと考えています。

貴方は、昔の私です。年齢や環境に関係なく、英語は習慣にすれば必ず身につくものです。今日から一緒に、無理なくしかし着実に、英語学習を始めてみませんか？

３０歳目前で始めた英語学習、これが私の人生の始まりでした。

「通訳になる」なんて夢のまた夢だったのに、気がつけばプロの通訳の世界へ

３０歳を目前に英語を始めた頃は、まさか将来、自分が通訳、それも同時通訳の仕事をするなんて思ってもいませんでした。そもそも、通訳という職業がどんなものかも、ほとんど知らなかったのです。

ただ、「英語を話せるようになりたい」という思いがあって、英語で書かれた本（主に小説）を毎日読み、テレビとラジオの英語番組を聞き、映画館に行って映画を繰り返し見て、、、と、コツコツ続けてきたところ、ある日、英語の世界が開けてきたような気がした瞬間がありました。

それからは不思議な事が連続しました。ある日、英語を勉強している友人の一人から、ボランティア通訳を頼まれました。「貴方ならできるわ」と言って。うまくできたなどと言えるものではありませんでしたが、私の英語が「通じた」時の喜びは、私にとって何よりの原動力となりました。

プロの通訳になるには、特別な才能が必要だと思われているように思いますが、「学び続ける力」があれば、誰にでも扉は開かれていると思います。私自身、「夢のまた夢」だった場所に立つことができたのは、英語が好きでその勉強が楽しくて、諦めなかったからに他なりません。

毎日の習慣が私を助けてくれた

英語を勉強してみよう！と思ったのは、そろそろ３０歳になろうとしている頃。遅すぎるかな？と内心思いながら、でもとにかく初めてみようという気持ちに従って、本屋さんで教材を買い集め、ラジオやテレビで英語を聞き、これらから得られた情報のうち、これならできる！この方法が好き！と思ったことをひたすらやり続けました。

私は毎日、英語のドラマや英語を聞き続けました。１年ほど経って英語の発音にも慣れてきた頃、シャドーイング（自分の声をかぶせて真似をする練習）をして、出来なかったりあやふやだったりしたフレーズを何度も繰り返しました。うまくいかなかった時は、「今度にしよう！」と思うようにしていました。

このような毎日の習慣が、私の日々の学びを支えてくれたのだと思います。決して完璧ではない。けれど、確実に積み重ねていく。これが、のちの通訳者として働く私の土台になったと思っています。

文法も単語も、実はあとからついてくるー最初は完璧を目指さない

実をいうと、私の勉強法は、大勢の人たちとは少し変わった方法だったように思います。高校程度の英語力もない時から、ひたすら英語で書かれた本（主に小説）を読む、英語のドラマや映画を視聴する。特に映画は何を言っているのかさっぱり理解できませんでした。映画館を出る時、私は一体何をしているんだろう？と思いながら帰ってきていました。絶望というか無の境地になっていました。

習慣の積み重ねが「力」になる

しかし、とにかく惑わされない、「この方法でいいんだ。積み重ねなんだ。」と自分に言い聞かせながら、毎日を過ごしていました。

英語学習をこれから始める貴方へー元通訳おばさんからのメッセージ

英語を勉強したい、と思ったその気持ち。それが既に第一歩です。

私は３０歳目前で英語の勉強を始め、気が付けば通訳として３０年も働いてきました。今振り返ると、特別な才能があったわけではありません。

ただ、英語が好きだったこと。諦めなかったこと。続けてきたこと。これだけだったように思います。

英語の学習には終わりがありません。今でも、英語のニュースを数か月聞かなければ、私の耳はすぐに鈍ってしまいます。

「語学は生き物」です。だから続けることが何より大事です。でも、休みなく毎日続ける必要はないとも思っています。やる気が起きない日、疲れている日、他にしたいことがある日、こんな日はたった５分でも大丈夫です。英語に触れる事、習慣にする事を、暮らしの中の「習慣」にしてしまう事。これが、何よりの近道です。

年齢を気にされている方もいらっしゃると思いますが、どうぞご安心下さい。私は２９歳も終わろうとしていた頃に始めましたが、もし今やり直したいと思った事があったなら、７５歳の今でももう一度始めると思います。（実は今、韓流ドラマにはまっていて、今から始めるなら「英語」ではなく「韓国語」ですが、、笑）

英語を学ぶことは、脳と心を元気にしてくれます。何より、「世界中のみんな」と繋がっている感覚を与えてくれます。

この記事を読んでくださっている貴方が、たとえ英語なんでチンプンカンプンであっても全く関係ありません。どうぞご自身のペースで、楽しく続けて行ってくださいね。

元通訳おばさんより、心からのエールを送ります。